高校生たちの平和への取り組みを追った『平和のバトン』が 日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました!
くもん出版(代表取締役社長 志村直人)が、2019年6月17日に刊行した児童書『平和のバトン 広島の高校生たちが描いた8月6日の記憶』が、日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました。原爆を、戦争を忘れないために、広島市立基町高校で美術を学ぶ高校生たちが、被爆証言者の記憶を一枚絵にして記録する「次世代と描く原爆の絵」プロジェクト。本書は、プロジェクトにおける高校生の取り組み、被爆証言者との対話、制作で得られた気づきを紹介し、次世代の子どもたちに「戦争を知り、考える場」を提供するノンフィクションです。
■「読者の想像力をも刺激し記憶の継承を促していく」
原爆が投下されてから、今年で75年。やがて被爆者がいなくなってしまえば、記憶は失われていくことでしょう。「このままでは、原爆のことが忘れられてしまう」と、勇気を振りしぼって話し始めた被爆者の声を、そして見た光景を、広島市立基町高校で美術を学ぶ高校生たちが、一年をかけて一枚絵にして記録する、これが「次世代と描く原爆の絵」プロジェクトです。その模様を追った本書が、日本子どもの本研究会の第4回「作品賞」に選ばれました。
選定にあたり「想像を絶する証言内容を、歴史を検証しながら自分の感性に取り込み絵画表現へと昇華していく活動の記録は、読者の想像力をも刺激し記憶の継承を促していく。高校生が趣味や好きなことを生かして、次世代への架け橋となる姿を描くことで、子どもたちに、未来への可能性に向けて自分らしい目標を持つ希望や意欲を示唆する力となっていることが高く評価された」と述べられています。(「子どもの本棚2020年7・8月号」日本子どもの本研究会発行より)
■未来を担う子どもたちが平和の意義を考える一助に
~著者・弓狩匡純~
此の度は、このような栄誉ある賞をいただき、誠に光栄に存じます。これもお力添えいただいた被爆体験証言者そして広島市立基町高等学校の皆様のお陰と改めて感謝の意を強く致しております。
拙著が、未来を担う子供たちが平和の意義を考える一助ともなれば、著者としてこれほど嬉しいことはございません。
有り難うございました。
■第66回青少年読書感想文全国コンクール 課題図書に選定!
本書は、第66回青少年読書感想文全国コンクール 中学生の部の課題図書に選定されました。
青少年読書感想文全国コンクールは、公益社団法人全国学校図書館協議会と毎日新聞社が主催となり、「子どもや若者が本に親しむ機会をつくり、読書の楽しさ、すばらしさを体験させ、読書の習慣化を図る」「より深く読書し、読書の感動を文章に表現することをとおして、豊かな人間性や考える力を育む。更に、自分の考えを正しい日本語で表現する力を養う」ことを目的に毎年開催されているコンクールです。
第66回青少年読書感想文コンクールの詳細はこちら
https://www.dokusyokansoubun.jp/youkou.html
|